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藍染は蓼(タデ)科の植物「藍」を用いた染色です。その歴史はとても古く、世界遺産であるエジプトの古代都市テーベ(古代エジプト名:ワセト)遺跡で発掘された紀元前2000年頃のミイラには、藍染の麻布が巻かれていました。その後、その文化がインドや中国へ伝わり、日本には遣隋使か遣唐使が持ち帰ったと言われる藍染の御物が、法隆寺や正倉院に納められています。
インドでは原産の青色染材を“インジカン”と呼び、藍の代名詞「インディゴ」の起源となっています。中国では紀元前1世紀頃、筍子の名言「青は之を藍に取りて、藍よりも青し」が生まれ、また同時に漢方薬としても用いられていました。
藍染は布や糸、紙などを天然藍で染めたもので、アブラナ科やマメ科、タデ科、キツネノマゴ科などインディカンと呼ばれる青色色素を含む様々な植物が用いられています。日本では蓼(タデ)藍を用い、これで染めたものを「正藍(しょうあい)染」もしくは「本藍染」と呼び、別名“ジャパンブルー(Japan Blue)”とも呼ばれています。ジャパンブルーと言われる色の美しさは、藍本来の美しい水色が重なり合った深みのある青色が特徴で、使い込むほど深い趣が増すことが特徴です。
本藍染工房 藍布屋は、藍にこだわります。天然藍葉を発酵させて作った「すくも」という材料を使い、木灰の液と石灰、藍の栄養分として日本酒を加え、約半月程寝かせ、自然発酵させます。そうやって作った藍液で一つ一つ何度も行程を重ね染めあげています。合成のインディゴと違い、手間や時間もかかりますが、その深い藍色は使っていくうちに美しさを増し、他では見ることの出来ない味わいのあるものへと変わっていきます。